会社説明会での「なんでも聞いてください」は本当なのか?

会社説明会に参加すると、採用担当者や先輩社員から、
「なんでも聞いてください」
と言われると思います。

この「なんでも聞いてください」
は、本当になんでも聞いていいのでしょうか?

私は「なんでも聞いていい」と思います。その理由を説明します。

目次

「なんでも聞いてください」は本当です

私は採用担当者ではありませんが、先輩社員として会社説明会に何度も参加したことがあります。その際、『先輩社員への質問コーナー』みたいなのがあります。

この『先輩社員への質問コーナー』で私は

「なんでも聞いてください。聞きづらいことでも大丈夫です。」

と言います。
これは、本当に何でも聞いてほしいからです。聞きづらい質問でもなんでも大丈夫です。

聞きづらい質問でも聞いて良いのか

では、みなさんが思う、『聞きづらい質問』とはなんでしょう。

  • 給料
  • 残業時間
  • 有給取得のしやすさ
  • 福利厚生
  • 社員の仲の良さ

といった、『労働環境』ではないでしょうか?

でも、それを伝えるのが私(先輩社員)の役目だと思っています。なんなら私は、自ら「有給とか残業とか気にならない?聞く?」と言って話します。

私の役目は会社の実情を伝えることです。採用の権限はありません

ですので、採用担当者に、
「この人は変な質問をしてきました」
ということは言いませんし、採用担当者からも聞かれません

採用担当者から聞かれるとしても、
「難しい質問とかあった?」
といった、個人を特定しない、説明会の質に関することのみです。

ですので、先輩社員にはどんどん質問してもらって大丈夫だと思います。

質問をしづらい相手は誰?

会社説明会には、たいてい何人かの社員が出てきます。

  • 人事部長
  • 採用担当者
  • 業務説明担当者
  • 先輩社員

これくらいですかね?
この人たちは、以下の役割があります。

  • 人事部長:あいさつ
  • 採用担当者:会社概要、採用スケジュールの説明
  • 業務説明担当者:業務の説明
  • 先輩社員:補足、学生からの質問受け付け

こんな感じで役割があると思います。
では、それぞれの工程では、誰が誰に向けて話すのでしょう?

  • 人事部長→学生:あいさつ
  • 採用担当者→学生:会社概要、採用スケジュールの説明
  • 業務説明担当者→学生:業務の説明
  • 学生→先輩社員:補足、学生からの質問受け付け

最後の工程(質問コーナー)のみ、学生が社員に対して話します。それ以外の工程は、基本的に社員から学生に対して話します。

では、どうして最後の工程(質問コーナー)のみ、『学生→社員』になるのでしょうか?

質問コーナーは学生のためだけではない

質問コーナーはたいてい、説明会の最後にあります
それはなぜでしょうか?

説明会を通して理解できなかった部分を、学生から質問してほしいからです。

では、どうして、会社は時間を割いてそのコーナーを用意しているのでしょうか。それは、

  • 学生の理解不足を補いたい
  • 会社の説明不足を把握したい

といった理由があると思います。
上の目的は、学生のための目的です。
下の目的は、会社のための目的です。

では、「なんでも質問してください」に対して、本当に聞きたいことを聞かなかった場合、どうなるでしょうか?

  • (学生は)理解が不十分で、企業研究ができない
  • (会社は)永遠に説明不足な説明会を開催し続ける

といった、お互いに残念な結果になってしまいます。

それなら、「聞きづらい質問もしたほうが、『お互いのため』になります」

本当に不利になることはないのか

「じゃあ、本当に不利になることはないんだな?」と聞かれたら・・・

これは分かりません。会社によります。
私の会社では、学生の悪い情報を採用担当者に伝えることはありません。

しかし、他の会社ではわかりません。

「じゃあなんでも質問していいかわからないじゃん!!」

ってなるかと思います。

しかし、質問は、方法次第で『聞きづらい質問』と感じなくさせることができます。

聞きづらい質問はこう聞け

結論から言います。愛想を良くしてください。

愛想が良ければ聞きづらい質問も、普通の質問に感じます

逆に、愛想が悪ければ、普通の質問でも印象が悪くなります

クッション言葉を使う

みなさんやっているかと思いますが、質問の前に、ちょっとクッションを挟んでください。

  • 聞きづらいことでもいいですか?給料のことなんですが・・・
  • 給料のこととかも聞いても大丈夫ですか?
  • こういうこと聞いてもいいのか分からないのですが、給料って・・・

みたいなことです。

普通じゃん。って思うかもしれません。
しかし、「聞きづらいことでもなんでも質問して」って相手に言われると、意外にクッション言葉を忘れがちになります
相手から言ってきたことなので、油断してしまい、忘れてしまうのだと思います。

クッション言葉を挟めば、相手も身構えるので、聞きづらい質問も普通の質問に変わります。これは忘れずにやってくださいできないと印象が悪くなります

逆に、クッション言葉がなく、急に

「給料っていくらくらいですか?」

って聞かれたら、いくらこちらから「なんでも質問して」と言ってても、びっくりしてしまいます。そうすると、(学生ってこんな質問するんだ)と思ってしまいます。理不尽ですが、私は少しそう思ってしまいます。

ですので、クッション言葉を忘れないようにしてください。そうすれば、なんでも質問しても大丈夫です。

まとめ

先輩社員に対しては、なんでも質問して大丈夫です。
他の、もっと上の社員(採用担当者等)にはあんまり聞きづらい質問はしないかと思います。

また、聞きづらい質問をする際には、『クッション言葉』を忘れないようにしましょう。

ただし、先輩社員が出てこない説明会の場合は、この限りではないです。採用担当者しか出てこない場合、学生を良く見ているかもしれません。
どちらにせよ、聞きづらい質問をしたい場合は、愛想よく、クッション言葉で聞けば印象が良くなります(逆に、聞きづらいことを聞くことで、志望度が高いと評価されるかもしれません)。