難しくない自己分析の方法【誰でもできて面接につながる】

こんにちは。

就活で履歴書やエントリーシートを書くぞ!となっても自己PRに何を書いていいのかわからない・・・
なんてなっていませんか?

自己PRは
自己分析
企業分析
の2つができていれば簡単に書けます。

というのも、
「企業がほしい人材×自分の性格」がマッチすればよいですから。

というわけで、今回は、「自己分析を簡単に」やってみましょう。
ちなみに、私は就活で書類選考に落ちたことがないので、ある程度の信頼性はあるかと思います(面接も落ちたことがないので、タイトル通り、【面接につながる】エントリーシートが書けていたと思っています)。

※この記事は長いので、流し読みしてください

目次

【簡単な自己分析】をするには

【簡単な自己分析】の目的

まず、今回の目的は「自己分析をすること」ではありません。
「エントリーシート(履歴書)を書くこと」です。

どういうことかというと、
「私はこういう性格だ」
という理解をするわけではありません。
というのも、その人の性格はたくさんありすぎて、ひとまとめにできないからです。

ですので、ご紹介する自己分析の目的は、
「自己分析」というよりも
「自己分析&自己PR」という形で、一気に自己PRまでもっていきます。

この目的を踏まえたうえで、この記事を読んでください。

一般的な自己分析の方法

※ここからは、"一般的な自己分析の方法だとどうなるか"、という話です。
早く本題を見たい方は、
        1.3 本題:【簡単な自己分析】の方法  
をご覧ください。

また、"他己分析では自己分析にならない"という話も、軽くですが、
        1.2.2 他己分析をすれば良いのでは?
に書いてあります。

それでは、一般的な方法の話です。
普通のやり方は、おそらくこうです。

  • 自分の普段を思い返す
  • 自分の性格を分析する
  • 自分の性格を表すエピソードを探す
  • エピソードを自己PR用にいい感じに書く

こんな感じですかね。
この方法、後半は割と客観的に考えられるので、スムーズにできるんですけど、前半がどうしても主観なので難しく、挫折してしまいます。

たとえば、
「自分は普段から優しい性格だけど、なんで優しんだろう・・・」
「将来はSEになりたいけど、なんでなりたいんだろう・・・パソコンが好きだからかな・・・」
こんな漠然としたことを考えてそこから先に進めなくなってしまいます。

なにを言いたいのかというと、自分で自分の性格を考えようとするから難しいんです。

普通に自己分析をしてみる

試しに、普通に自己分析してみます。

私は将来、SEになりたいと思っています。それは、私が昔からパソコンを触るのが好きだからです。大学時代では、情報工学を専攻し、様々なプログラミング言語に触れてきました。そのため、広い分野でシステムの開発に貢献できると思います。

・・・抽象的すぎて、自己分析ができていないのが明らかです。

この自己分析をもとに、改良していきます。

他己分析をすれば良いのでは?

これまで、自己分析は「客観的に自分を見る」とか「主観的だと進めるのが難しい」とか言いました。

つまり、簡単に進める、かつ信頼性を高めるためには、自分を客観的に見ることが重要です。

でも、これは良く言われることだと思います。
その方法として、一番多くされているのが、「友達と自己分析(他己分析)する」だと思います。もちろん、他己分析をしていただいても構いません。
他己分析のメリットは、「自分では気づけない自分の性格が見つかる」ことです。
しかし、デメリットもあり、「掘り下げが弱い。他己分析をすると自己分析ができたと勘違いしてしまう」ことです。

あくまで、他己分析は『自己分析の補助』としてするべきです。そうしないと、自己分析の本質から外れてしまいます。
自己分析の目的は、「自分では気づけない自分の性格を見つける」ことではないですから。

本題:【簡単な自己分析】の方法

前置きが長くなりましたが、さっそく【簡単にできる自己分析】をやってみましょう!

① 性格一覧表を見つける

最初に、性格一覧表を探します。ネットとかで性格一覧表みたいのを探してください。すぐ見つかると思います。
こんな感じのものです。

  • 明るい
  • 暗い
  • 穏やか
  • 元気・活発
  • 優しい
  • 几帳面
  • サービス精神
  • 負けず嫌い
  • アクティブ

こんな感じのがたくさんあればいいです(たくさんあればあるほど良いです)。
記事の最後に、ここに書いたものより少し多めに用意しました()。良ければ使ってください。

② 各項目に”当てはまる・当てはまらない・理由・場面”を書く

先ほど挙げた項目に対して、できるだけ全部の項目に、
 ・当てはまる、当てはまらない(一致・不一致)
 ・一致・不一致に対する理由
 ・どんな時、そうなるのか(場面)
 ・場面に対する理由
等、思うことをなんでもいいので書いてみてください。

  • 明るい
  • 暗い
  • 穏やか
  • 元気・活発
  • 優しい
  • 几帳面
  • サービス精神
  • 負けず嫌い
  • アクティブ

それでは、適当に書いてみましょう。

  • 明るい:たまにそう、友達と遊ぶ時、人に教えるときとか
  • 暗い:たまに人から言われる、声のトーンが低いから?自分では暗い性格だとは思わないけど…
  • 穏やか:人から言われる、普段から怒らないから
  • 元気・活発:あまりない、仲の良い友達と遊ぶ時
  • 優しい:怒らない、指摘するときにも根拠を示すようにしている、家庭教師のバイトやってたときに気をつけていた
  • 几帳面:そうでもないかも、考え方とかはおおざっぱ、とりあえずやってみる性格、でもタスク管理は几帳面でミスは少ないかも
  • サービス精神:人に教えたがり、感謝されるのが好き
  • 負けず嫌い:あんまりない、自分よりすごい人は素直に尊敬する、負けたときは負けた原因を考える
  • アクティブ:アクティブではない、でも趣味は多い、楽器弾いたり、カメラとか車が好き、そういえば軽音楽サークル入ってたし、カメラ好きな友人が多い、意外とアクティブなのかも?

なんとなく書けましたか?そしたら、自己分析は終わりです。お疲れさまでした。

ここでのポイントは、『なんでもいいから書く』ことです。
少し、テーマからずれてもいいです。むしろずれたほうが幅が広がっていいかもしれません。
テーマに対して否定するのもいいです。「そうでもない」とか「あてはまる。でも○○な時もある」って書けば、逆の性格も出せます。「でも」ってワードもいいですね。ネガティブなテーマに対してはポジティブに言い換えられるので、自己PRに関しては効果的な言葉です。

ここまでで、自分の性格がわかりましたね。それでは、次のステップです。

③ エピソードにする

先ほど書いた自己分析を振り返りましょう。
これ、見返すたびに、「これも書ける」、「このエピソードもある」ってどんどん書けると思います。

もうけっこう自己分析できていると思うのですが、ここで一度整理してみましょう

  • 明るい:たまにそう、友達と遊ぶ時、人に教えるときとか
  • 暗い:たまに人から言われる、声のトーンが低いから?自分では暗い性格だとは思わないけど…
  • 穏やか:人から言われる、普段から怒らないから
  • 元気・活発:あまりない、仲の良い友達と遊ぶ時
  • 優しい:怒らない、指摘するときにも根拠を示すようにしている、家庭教師のバイトやってたときに気をつけていた
  • 几帳面:そうでもないかも、考え方とかはおおざっぱ、とりあえずやってみる性格、でもタスク管理は几帳面でミスは少ないかも
  • サービス精神人に教えたがり、感謝されるのが好き
  • 負けず嫌い:あんまりない、自分よりすごい人は素直に尊敬する、負けたときは負けた原因を考える
  • アクティブ:アクティブではない、でも趣味は多い、楽器弾いたり、カメラとか車が好き、そういえば軽音楽サークル入ってたし、カメラ好きな友人が多い、意外とアクティブなのかも?

太字にした部分は、何度か出てきている項目です。太字で出てきた部分をまとめてみると以下のようになります。

・家庭教師の経験がある
・人に教えることに喜びを感じる明るい性格で、サービス精神がある
・指摘方法を心得ており、優しく指摘できる

ここで太字にしたのは、性格一覧に書かれていたことです。
『エピソード×性格』で自己PRっぽくなってませんか?しかもかなり簡潔

ここから膨らませるのは簡単だと思います。その時の経験・実績を書けばよいです。

私は、学生時代に家庭教師のアルバイトをしていました。どうして家庭教師をしたのかというと、人に喜んでもらえることが好きだからです。私が努力してきた勉強方法を、人に還元することで喜んでもらえる家庭教師に魅力を感じました。
人を喜ばせることに努力を惜しまない性格からか、教え方の改善をしようと思い、本を読んで勉強もしました。その結果、受け持った生徒は全員、第一志望の学校に受かることができました。私は、こんな経験ができる家庭教師・・・

エピソードを膨らませることはできましたね。
エピソードは、『性格表のエピソード×性格×実績』で書けます。
でもなりたいのは家庭教師ではないので、エピソードはこれくらいで十分です。

④ たくさんの種類のエピソードを書く

上記の例のように(あんなにエピソードを盛り込む必要はないですが)、家庭教師に関するエピソードまでは書けています。

他のエピソードも書いてみてください。
例えば、
 ・タスク管理は何に役立っていたのか
 ・軽音楽サークルではどんなことをしたのか
 ・カメラ好きな友人とはどんな関係なのか
 ・考え方はおおざっぱだがとりあえずやってみる性格は具体的にはどんなときなのか

たくさんできたエピソードを関連付けると良い自己PRになります。

今回は、例示した性格一覧が少なかったので関連付けるのが難しいかもしれません。ただ、もっと性格一覧を増やすと、必ず関連付けができます

例えば、

カメラ好きの友人に誘われてカメラを始めました。とりあえず、『何事も経験』と考える私は、やってみることから始めるようにしています。実際にやってみるととても楽しく、意外な発見がありました。それは、カメラが上手になると、人に喜んでもらえることです。例えば、旅行先でのちょっとした自撮り撮影にしても、「上手だね」と褒められると嬉しいですし、撮った写真をプレゼントするととても喜んでもらえます。

上記の例は、
・カメラ好き
・とりあえずやってみる性格
・サービス精神
を関連付けられました。ただの思いつきですが、その人の性格が分かるけっこういいエピソードになったと思います。

⑤ 自己PRを書く

ここまでで、「エピソード」を量産しました。ここからは、「自己PR」です。
それぞれの違いは、以下の通りです。

  • エピソード・・・性格、実績等を含む話
  • 自己PR・・・「企業の性格」×「自身の性格」のマッチング

すなわち、『自己PR』=「企業分析」×「自己分析」となります。

さて、自己PRですが、今回は「家庭教師エピソード」があるとします。

そして、今回応募する業種はSEです。
SEと家庭教師をうまく関連付けてみましょう。

私は将来、システムエンジニアになりたいと思っています。その理由は、私は昔から、周囲の人に喜んでもらえることに喜びを感じる性格であるためです。そのため、大学時代は家庭教師のアルバイトをしていました。人に教えることは思っていたよりも難しく、苦労しました。どうにか改善をしようと、教え方を学ぶために本を読んだりして勉強しました。その結果、生徒は全員、第一志望の学校に行くことができました。
大学では情報工学を専攻しております。将来は、システムの開発に携わり、人の役に立ちたいと思っています。家庭教師とは異なり、直接ではなく、間接的なサポートにはなるかと思います。しかし、私は、自身のスキルを活かして人の役に立てることに対しては、努力を惜しみません。

いい感じになったのではないでしょうか?
性格がわかる(過去の経験があって具体的)
やりたいことがわかる(性格と今のやっていることが関連づいてる)
業種とのマッチングがわかる(マッチング度合いは足りないですが、意気込みは伝わる)

できれば、もうちょっと家庭教師のエピソードの分量を減らして、自身のスキルのアピールとか入れられると良いかなと思います。

ちなみに、上記は「家庭教師→SE」の関連付けでしたが、
「カメラ好き→SE」の関連付けもやってみます。

私は、将来はシステムエンジニアになりたいです。『何事も挑戦』というのが私の性格です。過去にカメラ好きの友人から、カメラを誘われたことがあります。とりあえず始めてみました。(中略)そこから、「とりあえず始めてみる」と「人に喜ばれる」という結果につながることがわかりました。
御社は、ベンチャー企業として常に新しいシステムに挑戦し続けていると思います。私も「挑戦」し「感謝」されるシステム開発に携わりたいです。

なんとなく関連付けられたのではないでしょうか?

こんな感じでいくつか用意したエピソードを関連付けると、その企業に合わせた自己PRが書けます。応用が効くので、毎回1から考え直す必要がないです。
つまり、「この結論に持っていきたい ⇒だったらあのエピソードが使える」ってできます。
具体的には、

「サービス業 ⇒ 人を喜ばせる『家庭教師エピソード』だ」
「メーカー ⇒ 『挑戦するカメラエピソード』だ、『人を喜ばせるカメラエピソード』でもいいな、『家庭教師エピソード』も使えるな」

って感じですね。企業の社風に合わせるのもいいかもしれません。

まとめ

今回ご紹介した、自己分析の方法の流れをまとめます。

今回ご紹介した方法は、
「人(人間)の性格は、"○○""△△""××"とあるけど、自分はどれだろう。」から始まります。

【自己分析】
 →◆ 1.3.1 ① 性格一覧表を見つける
 →◆ 1.3.2 ② 各項目に”当てはまる・当てはまらない・理由・場面”を書く

 "○○"な性格が出るのは、"○○-1"の場面とか、"○○-2"の場面とかかな。
 "△△"な性格が出るのは、"△△-1"の場面とか、"△△-2"の場面とかかな。


【自己分析の関連付け】
 →◆ 1.3.3 ③ エピソードにする

 「あれ、"○○-1""△△-2"って同じ場面じゃん。」
 「その場面のときに、"○○"な性格と"△△"の性格が出るのか。」

 例)家庭教師の経験があって、サービス精神優しさがある


【エピソード作成(たくさん)】
 →◆ 1.3.4 ④ たくさんの種類のエピソードを書く

 ・家庭教師エピソード
 ・カメラエピソード
 ・受験エピソード
 ・その他いろいろ
 ↑これらのエピソードには、必ずいくつかの性格が入っています


【自己PR】
 →◆ 1.3.5 ⑤ 自己PRを書く

 たくさん作ったエピソードを関連付ける

の流れです。 この流れで行うと、思っている以上にエピソードが出てくると思います。この方法で一番大切なのは、性格一覧をできるだけ多くすることです。最初に制限を設けないほうが幅が広がると思います。


自己PRって普通にやるとけっこう難しいですよね。

でも、それは『一般的な方法』を使って、「自分って○○な性格だな。○○な性格なエピソードはなにかあるかな」って最初に”○○”を出すのが難しい上に、いきなり”○○”に限定しちゃってるからなんですよね。

1つのエピソードには、いくつもの性格が含まれています。
どの性格を使うかは、企業に合わせた自己PRを書くときになってからで良いです。

あと、やりがちなのが、『エピソード先行』です。
「家庭教師の経験があるから、これを自己PRに書こう!でもどうして家庭教師を始めたのか…そこでなにをしたのか…何をアピールしたいんだろう…」と行き詰るタイプです。
でも『今回の方法』だと、上記の疑問は解決してます。それは、最初に自身の性格がわかっているためです。家庭教師の例だと、「人に喜ばれたい、自身のスキルを活かす、人に紹介されてとりあえず始めた、指導方法を改善した」ってすぐ出てくると思います。

最後に

まだあるんかい!
って感じだと思いますが、すみません。

記事のタイトルに【面接につながる】と書きました。これは、
『良い履歴書・良いESは、面接を楽にできる』
からです。

履歴書の目的は、「面接に呼ばれる」ことですが、
できれば、「面接の質を高める履歴書」が書けると良いですね。

書類審査では落ちないのに、面接で落ちる人は、もしかしたら、そもそも履歴書がちゃんと書けてないかもしれません。
面接官は「採用したくて呼ぶ」かもしれませんし、「気になったから呼んでみる」かもしれませんし・・・

付録:性格一覧

せっかくなので、性格一覧表みたいのを作りました。順番は関係ないので、コピペして、いろいろ書きこんでみてください。

  • 明るい
  • 暗い
  • 穏やか
  • 元気・活発
  • 優しい
  • 几帳面
  • サービス精神
  • 負けず嫌い
  • アクティブ
  • 怒る
  • 心が広い
  • マイペース
  • 人の悪いところが見える
  • 人の話を聞く
  • 融通が効かない
  • まじめ
  • 自己中心的
  • よく笑う
  • 飽きやすい
  • 空気が読めない
  • ポジティブ
  • ルールに厳しい
  • 人見知り
  • 協調する
  • 頼られる
  • 趣味が多い

まだまだたくさん性格はあるので、適宜足して使ってください。